2012年5月19日土曜日

『草原』23-11(通巻107)号より


地獄を見る目が写真に残る  瞭
 原爆資料館へ行った際に詠まれた句のようです。あの日あの場所には、間違いなく地獄が広がっていたことを忘れてはなりません。

洪水の水に浸かれば生ぬるい  啓司
 状態がよい日本では、洪水による病気の心配も少なくて済むところがまだましのように思います。

寝疲れて汗の朝  ゆ
 朝起きた時の倦怠感がまた日本の夏といった感じで、楽しくなりました。

屋根の上まで芽吹かせて書いておられる  裸木
 師の自宅の様子を詠った句のようです。周防一夜会の久光良一さんの句「まずしい暮らしの屋根に青空のせている」につながる情景のように思います。

宗教には乗れない遠い耳である  かいじ
 耳が遠い方には、宗教者もどうしようもないようです。最近耳が遠くなった祖父宛に知らない男から電話があったそうですが、相手が何を言っているのかわからなくて自分から切ってしまったとか。大事な話でしたら耳が聞こえない祖父に直接電話で言うことはないでしょうから、何かの詐欺であってうまいこと難を逃れてよかったのではないかと母と話しておりました。

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